【海上自衛隊】「護衛艦ふゆづき」の一般公開
少し前ですが、京都府舞鶴市の海上自衛隊舞鶴地方総監部に「護衛艦ふゆづき」の一般公開に参加してきました。FD2でまったりドライブです。
駐車場で朝ごはんを食べていたら護衛艦や補給艦が続々と朝帰りしてきます。周辺の国が軍艦で日本一周したりしてきな臭くなってきました、任務お疲れ様です。
一般公開前にクルーズ船で舞鶴港を一周。艦番号118、「護衛艦ふゆづき」。スタイリッシュ。クルーズ船はおすすめ、色々見れます。今回は現役の海上自衛隊員の方がガイドでした。
海上自衛隊の「護衛艦ふゆづき」は「あきづき型護衛艦」の4番艦で、帝国海軍の「秋月型駆逐艦」8番艦の名を引き継ぐ防空に特化した護衛艦です。また、某ブラウザゲームの影響で最近人気の護衛艦。
少し並んで乗艦します。お邪魔します。
舞鶴基地に配備されている艦艇の中では1番新しい艦。そもそも「あきづき型護衛艦」は任務中のイージス艦を守るために開発されているので、同じく舞鶴基地に配備される「護衛艦みょうこう」とセットなんですね。防空型護衛艦です。「護衛艦みょうこう」はお留守でしたが。
1世代前の「たかなみ型護衛艦」と比較して、艦橋に貼り付けられた食パンのようなFCSレーダーが近未来感を出しています。かっこいい。
かつての戦艦とは異なり速射砲が1門装備されていますが、かなり命中制度がよいとされ、対空射撃や対地射撃はお手のものです。艦隊に飛んでくるミサイルを撃ち落とします。
乗組員さん曰く「百発百中」。頼もしい限り。
射撃後の薬莢が飛んで所々床が削れています。
艦首からは第3護衛隊群の事実上の旗艦である「護衛艦ひゅうが」が見えています。帝国海軍の戦闘航空母艦の名を引き継いだヘリコプター空母。災害や紛争といった有事に活躍しますが、おそらく単艦で戦闘をするのはこのサイズが限界。これ以上はもう純粋な航空母艦。それでもでっかい。
「護衛艦ふゆづき」ですが艦首前にはVLS、艦中央部には魚雷と90式艦対艦誘導弾が装備されています。現用艦船の主力武器は誘導弾。時代はミサイルです。
90式艦対艦誘導弾は最大8発積載できるのですが、この時は4発でした。撃ってきたところでしょうか、それとも予算的なところかな。
乗組員に「撃ってきたんですか?」と質問したらニコニコしてました、察しました。
少し歩くとヘリ甲板です。普段機体は搭載されていませんが、いざとなれば近くの舞鶴航空基地から23航空隊のSH-60Kが飛んできます。哨戒・対潜から救難までこなせる何でも屋、ロクマル。
ヘリ甲板の中はすごく整理整頓されてます。さすが自衛隊。
艦尾は海上自衛隊の艦艇の証である旭日旗がはためいています。急に周辺国から色々イチャモンつけられてますが、ぱっと見で日本の艦艇だとわかりますし、デザインも秀逸です。何より空に映える。
後ろには地域配備部隊の第14護衛隊の「護衛艦せとぎり」と「護衛艦せんだい」が見えます。"THE 駆逐艦!"といった艦影の護衛艦。
これらの艦は10年もしないうちに次世代の「もがみ型護衛艦」に任務を引き継いで次第に退役となります。国を防衛するために建造された艦艇ですが、実戦を経験することなく退役できるのは個人的には幸せだと思います。
これまでの護衛艦からガラッとスタイルが変わった「護衛艦ふゆづき」。おじゃましました。
今後の活躍に期待します。ご武運を。
ちなみに帝国海軍との差別化のためか艦名に漢字を使わない海上自衛隊。最近の艦はチャレンジコインやグッズに漢字を使うこともあるようです。「冬月」はやっぱり風情があるいい名前です。