「護衛艦ふゆづき」を見学したあとは、海上自衛隊舞鶴地方総監部そばの赤れんがパークを探索してみます。
「男たちの大和」など、色々な映画のロケ地となっている帝国海軍舞鶴鎮守府時代から存在する赤レンガの建物。とても趣と歴史を感じさせる建物群。
赤レンガ建物に「艦隊これくしょん」の酒匂と由良が。呉を旅行した時にも思いましたが、海上自衛隊のPRがうまくできていると思います。
駐車場に戻ると、舞鶴に布陣する艦隊が見られます、頼もしい限り。
昼食はせっかく朝入港を見かけたので「補給艦ましゅう」の牛すじカレーをいただきました。さすが海軍カレー、とてもおいしかったです。海上自衛隊員の士気を高める味。これが毎週金曜日に食べられるのか…いいなぁ。
食後は舞鶴航空基地に移動して、「第21航空群第23航空隊」を見学します。
手続きを終えたら航空基地まで車を乗り入れることができます。受付の隊員さんたちはすごく親切で優しい。入門証のついたネックストラップが渡されるのですが、めちゃくちゃカッコよかったです。写真を撮り損ねたのが残念。
ここは唯一日本海側にある航空基地で、北や東の国に睨みを利かせています。ここで配備されているのは"オスプレイ"のコールサインを与えられているSH-60K。SH-60Lの調達が進められていますが、哨戒・対潜に威力を発揮し続ける機体です。白色と灰色の2色迷彩は海上で低視認性を発揮します。
余談ですが、学生の頃にF-2戦闘機とロクマルシリーズの実機を見たことがキッカケで今の職業について航空機に携われているので、これらの機体には勝手に愛着を持っています。機体にとっては至極どうでもいい話ですね。
海上自衛隊は艦艇の乗組員よりも航空機に携わる人員の方が多いという特性があります。艦載機であるSH-60J/K、固定翼機であるP-3C/P-1と、対潜戦にいかに重きを置いているかがわかります。友軍の潜水艦隊にとって味方にすると頼もしいですが、敵に回るとめちゃくちゃ厄介な海上自衛隊航空集団。いやはや、恐れ入ります。
SH-60Kの1番の特徴であるメインローター先端の角度。SH-60Jとローターを同直径に抑えつつ、揚力を高めることができています。この辺りは魔改造の技術がすばらしい。
エンジニアの端くれとしてはこの辺りのマニュアルがすごい気になります。
SH-60J/Kはヘリコプターですが、あくまで艦隊の目として艦艇のシステムの一部に徹するために電子装備が大量に搭載されています。例えるならばiPhoneに対してApple Watchがある感じですね。
SH-60Kは斜め後ろから見るこの角度が1番好き。
色々見させていただきましたが、すごく綺麗に使われていて驚きでした。細かいところまで手入れが行き届いているところには、部隊の士気の高さを感じさせます。また、隊員さんとも楽しくお話しさせていただきました。
太平洋・インド洋の警備哨戒にソマリア沖の海賊退治、増え続ける任務ときな臭くなりつづける環境。大変な任務だと思います。
これからのご武運とご活躍をお祈りします。
というわけで、舞鶴を満喫したお話でした。